NTTドコモがついに「iPhone(アイフォーン)」の発売を始める2013-09-06

NTTドコモが米アップルの「iPhone(アイフォーン)」を発売する見通しになった。今秋にも新モデルの販売を始める。2008年夏、ソフトバンクの日本初「iPhone」発売に遅れること5年余り。その間にKDDIも「iPhone」を発売しており、ドコモの一人負け状態が続いていた。一方、米アップルも米グーグルの基本ソフト「アンドロイド」を採用するサムスンに圧倒され、世界シェアは2割に満たない状況に低下している。日本で「iPhone」の発売にあたってはドコモも米アップルと交渉進めたが、お互いの条件を折り合わず、その後も何度も交渉を続けてきたが、お互い合意できずに今日に至ってしまった。今回、両者が販売合意できたのは、もう後がないところまできたとも言える。アップルも創業者のスティーブ・ジョブスが亡くなってしまい、前回発売した「iPhone5」も期待したほど世界で売り上げが伸びなかったようだ。その意味では、アップルにとっても6000万件の契約がある日本最大の携帯事業者のドコモから今秋の新モデルを発売できる効果は重要なカギを握る。また、NTTドコモも今年春のツートップ戦略が失敗に終わり契約者の転出超過が続いているため、最後も切り札を切らざるを得なかったと言えそうだ。
スマートフォン各社は端末機能も同質化して差別化が難しくなって来た上に、世界最大の中国移動通信集団(チャイナモバイル)から低価格の販売攻勢も予測されるが、新しいスタイルやアイデアの提案にはまだ時間がかかりそうだ。サムソンが腕時計型端末をこの秋に発売する予定だが、スマートフォンの一部機能を切り出したものでアイデアとしては画期的とは思えない。また、グーグルもめがね型端末の開発で騒がれているがまだユーザに普及する保証もない。今回、両社が「iPhone]の発売に踏み出したのは、新モデルの販売を機に販売促進費を集中投入してシェア奪回と転出超過を回避することに戦略を絞ったものといえそうだ。

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